●江戸和本●海国兵談5冊揃・海国兵談補遺2冊揃 林子平 海防 最高 稀書

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〈精校〉海国兵談[精校海国兵談]【判型】10巻合5冊。縦255粍。【作者】林子平作・序。安積貞校。【年代等】天明6年夏自序。安政3年7月刊。[江戸か]松柳軒蔵板。【備考】分類「海防・政治」。『海国兵談』は、江戸時代中期に林子平によって書かれた政論書。全16巻。天明6年(1786)脱稿、寛政3年(1791)刊行。本書は、日本の地理的環境を四方を海に囲まれた島国、すなわち海国として捉え、外国勢力を撃退するには近代的な火力を備えた海軍の充実化と全国的な沿岸砲台の建設が無ければ能であると説く。幕末海防論の起点となり近代日本の富国強兵論に影響を及ぼした。後に日本海軍の戦略家である佐藤鉄太郎の軍事思想にも、本書は影響を及ぼしている。安政3年7月、幕府は再刊を許した(Wikipedia参照)。………………………………………………………………………■海国兵談補遺【判型】大本2巻2冊。縦255粍。【作者】林通幸作・序。【年代等】万延2年5月自序。万延2年5月、藤精義跋。慶応2年8月刊。著者蔵板カ。【備考】分類「海防・馬術」。例言によれば、仙台の及川勘左衛門・日下十蔵に学んだ馬術の要諦を、著者の叔父、林子平の『海国兵談』の補遺としてまとめた書。『海国兵談』には馬術に関しては全く触れないために本書で補ったとする。上下(乾坤)2巻からなり、上巻に「軍馬之辨」「葛籠折并大駈廻シ之図」「雲形之図」「流鞁乗」「小駈廻シ之図」「細道ニテ馬上行逢之図」など23項、下巻に「五段之汗合ヲ知ル事」「手綱之事」「鞍堅腰手綱之図」「同全図」「轡之事」「切付肌付并馬面之略図」など34項。西洋や中国の馬具も随時紹介し、日本の馬具との利害得失にも触れる。馬術・馬具・武具等の図解も少なくない。★「海国兵談・同補遺」ともに原装・題簽付・美本(海国兵談はわずかに小虫あるも概ね美本)。記名なし・蔵書印あり。補遺は極めて稀。【参考価格(初出品時の相場):「海国兵談」(安政板)5冊揃いが、84,000円~132,000円/「海国兵談補遺」が某古書店で、80000円】。

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